立川市にある脳外整形外科クリニック リハビリテーション科のブログです。

今晩は。
鈴木慶やすらぎクリニック リハビリテーション科、健康運動指導士の沢田です。

本日開催された『やすらぎ体操教室』では、エコノミークラス症候群をテーマに取り上げさせていただきました。

『平成28年(2016年)熊本地震』は、2016年4月14日21時26分以降に発生した熊本県を中心とする一連の地震活動であり、発生からもうじき1ヶ月が経とうとしています。熊本県内で避難生活をされている方々に関して、エコノミークラス症候群で入院が必要と診断された患者様が、5月8日に累計49人になったという報道もなされました。
こうした背景を踏まえ、防災のための啓発活動として、エコノミークラス症候群について、あるいはその予防のための運動について、多くの方々に正しく理解していただく必要があると考えてのことでした。

エコノミークラス症候群とは、足の深部にある静脈に血のかたまりができ(=深部静脈血栓症)、その一部が血流にのって肺に流れ、肺の動脈を閉塞してしまう(=肺塞栓症)、一連の病態を指します。
(参考:(公財)循環器病研究振興財団『知っておきたい循環器病あれこれ46号』)

被災地で発生するケースの場合、車中泊や避難所生活の中でジッとしていることが多いことや、トイレを我慢するために水分を十分に摂らないことが原因となります。すなわち、運動不足と水分不足によって、発生リスクが上がってしまいます。そのため、予防のためには、適度な水分補給をすることや、積極的に運動をすることが重要です。

運動の具体的な内容としては、
・足やふくらはぎの運動
・ふくらはぎのマッサージ
・歩行(3~5分)
などが挙げられます。

これらを踏まえ、椅子に座った状態でできる運動を紹介しました。その内容は、以下の通りです。
・足でグー・パーを反復する(10回)
・足を地面につけ、踵の上げ下げを行う(20回)
・足を地面につけ、つま先の上げ下げを行う(20回)
・膝を両手で抱えて足の力を抜き、足首を回す(内外10回ずつ)

ふくらはぎのマッサージとしては、末梢から中心に向かって、揉む・擦る・叩くなどの基本手技を確認しました。
また、室内で3分間のウォーキングを行い、歩くことのできるスペースの感覚や、時間感覚を体感していただきました。
今日ご参加の方々においては、災害対策への一助になれば幸いです。

今後も体操教室では、このような形で様々な情報提供を行っていきます。
ご興味がおありの方は、当院リハビリテーション科までお問い合わせください。

(健康運動指導士 沢田)