立川市にある脳外整形外科クリニック リハビリテーション科のブログです。

今日は。
鈴木慶やすらぎクリニック リハビリテーション科、健康運動指導士の沢田です。

今週火曜日の『やすらぎ体操教室』でも、健康日本21(第二次)をテーマにしたミニレクチャーを行いました。
今回は、『ヘルスプロモーション』『ソーシャルキャピタル』という2つのキーワードを取り上げました。

ヘルスプロモーションは、1986年にカナダのオタワ市で開催された第1回ヘルスプロモーション国際会議において、『人々がみずからの健康をコントロールし、改善することができるようにするプロセスである』と定義されました。すなわち、「健康を維持・増進するための戦略においては、『個人の努力』と『社会環境の整備』の両方が必要である」とする概念であり、今日の健康日本21(第二次)の目指す方向性でもあります。

また、ソーシャルキャピタルは、公衆衛生の分野では『人々の協調行動を活発にすることによって、社会の効率性を高めることのできる、信頼・規範・ネットワークといった社会組織の特徴』と定義されます。言い換えると、『人々のつながり・きずなの力』と言うことができます。
先行研究において、地域組織へのつながりが強い(=人と人とのつながりが強い)人ほど、要介護発生のリスクが低いこと、その中でもとりわけスポーツや趣味の集まりは効果的であることが示されてきました1)。また、運動の実施頻度を高くすることの意義は勿論のこと、スポーツグループへの参加が運動の生理学的効果を増強することも示されました2)。このように、一人で黙々と運動に励むことよりも、人と人とのつながりをもって運動に励むことが、健康増進により一層効果的であると明らかにされてきているのです。

当院の『やすらぎ体操教室』も、そうしたスポーツグループの一つとして、人々の健康増進の一助になればと考えています。
ご興味がおありの方は、当院リハビリテーション科までお問い合わせください。

1)Kanamori S et al. Social participation and the prevention of functional disability in older Japanese: the JAGES cohort study. PLoS One. 2014 Jun 12;9(6):e99638.
2)Kanamori S et al. Participation in sports organizations and the prevention of functional disability in older Japanese: the AGES Cohort Study. PLoS One. 2012;7(11):e51061.

(健康運動指導士 沢田)